愛するダンスについて
ずっとダンスを追求してきました。ダンス混迷時代に、芸術としてのダンスをお届けします。お役に立てれば嬉しいです。
ダンスニュースへの最初の一歩
なぜ、ダンスニュースを再開しようと思ったのか?
ダンス混迷時代にエンタメとは違う、真に追求している人たちを見出して、芸術としてのダンスがどうしたら面白くなるのかを考えながら掲載していきたいと思う。
ずいぶん前に、ブランBで行われた石原志保(名前は不確かかも?)さんの舞踏公演に名のある某女批評家も一緒にその公演を見た。私の中ではその年のトップという評価のダンスだった。タナトスをまとったフィナーレのダンスは誰も真似のできない舞踏だった。けれど、その年の専門誌の今年の良い公演の中には入っていなかった。批評家がその位置に達していなければ理解できないし、評価もされない。大野一雄のアルヘンチーナもその時のダンス専門の某批評家は理解できなかった。山田せつこのソロもラストのフィナーレダンスが評価されて有名になった。そのダンスを理解できる人がいなければ、ずーっと過酷な時間、時代を生きることになる。ダンスパサージュを掲げて、モダンダンスからコンテンポラリー、舞踏、マイムを理解できる人にしかできない使命があると考え、あえて、批評は技術論であるをモットーにして書いてみたいと思う。どうしたら、日本のダンス界が世界に通用する、あるいは、リードするようになるのかを目的としたい。
舞踏、パフォーマンス、マイム、身体表現、コラボレーションをプロデュースし、創造の源となる技術論を残していった 及川廣信氏の意志に報いたいと思う。
プロフィール
下記をもって、ダンスニュース「プレクサス」のプロフィールとします。
2022年3月からのWebにての再開は、前回とは少し目的が変わり、ダンスに特化したいと考えています。そして、もちろん他ジャンルとのコラボレーションは範疇にあります。
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第1号からの紙媒体でのニュー「プレクサス」の1部です。
✳️芸術機関紙「プレクサス」1号〜6号(500円)
ニュース「プレクサス」創刊号
Dance News [ PLEXUS } No.1 2003年6月発行 500円(年3回 6月 10月 2月発行)ダンス、身体と他ジャンル、そして、社会、人生を結ぶ結
<内容>
創刊にあたり 居上紗笈
<プレクサスの創刊に寄せて> サルト エルゴ スム("われ踊る ゆえに われ在り")
ー 私の舞踊についての考え方 ー 日下四郎(舞踊批評家)
水晶体 聖なる三角形 数の法則 身体メソッド 及川廣信(身体理論・アルトー館主宰)
ビジュアルワークの先にあるもの 倉嶋正彦(ビジュアリスト)
透明と身体 吉田 裕(早稲田大学教授)
アスベスト館「江戸マンダラ」 宮地真護(ダンス評論)
重なり合う空間の中で 辻 忍(美術家)
居上紗芽「ネクスト・ポイント」 渡辺紫峰(アーティスト)
三つの幸運 守屋光彬(美術家)
メール通信 粉川哲夫(東京経済大学教授・メディアアーティスト)<アートとの因縁を持つ人間はよほどタガをしめ直して出直さないとまずいなという心境です>
創造の現場(イラク戦争で考えたこと) 山本伸樹(美術家)
国際ダンス・コミュニケーションJAPAN in アヴィニョン 2002 記録
居上紗笈アヴィニョン 公演「風の盆歌」に寄せて
この葉の中のことば マーク・ミュラー(訳:日下四郎)
マーシャル・スピーセール(訳:中島香菜)
ダンジュ直子
薬剤師からみたサプリメントの話 富 俊明・山口友明(べトレヘム病院)
住基ネットワークとストリートパフォーマンス 三枝泰之(崇城大学助教授・デザイナー)
第2回東京「国際ダンス・コミュニケーションJAPAN」2002(国際交流基金ホール) 評 相川慶子(図書司書)
<記録>
第1回 国際ダンス・コミュニケーションJAPAN (東京2000年祭共催) 東京国際フォーラム
第1回 国際ダンス・コミュニケーションJAPAN シンポジウム パネラー:粉川哲夫 豊島重之 八角聡仁(司会:及川廣信)
編集後記 居上紗笈(編集・発行)
ほか、多彩な活動の状況が記載されています。肩書は当時のままです。
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ダンス、と他ジャンルと社会を結ぶ 第2号
「プレクサス」Dance News [ PLEXUS } 2003年秋発行 500円
<内容>
日本文化が成熟するとき―- 日下四郎
揺らめく身体 吉田 裕
西洋から観た東洋 ― ダンスのばあい アルトー、ベンヤミン、ヴァレラ(1) 及川廣信
<記録>
第2回東京 IDC-JAPAN<シンポジウム>日本のアートの土台「自然とのかかわり」 パネラー:望月 昭 三枝泰之 稲田奈緒美 岡野まさあき 司会:星野 共
勅使川原三郎の「Luminous」再演 山野博大
時代を映し出す即興 - 岩下 徹「即興セッション」 吉田悠樹彦
神蔵香芳<香芳ダブルス ダンスタインスタ>
聖と俗・静と動・精神と肉体のパラドックス あるいは トリックの魔術 渡辺紫峰
<1枚の写真> 石井小浪(随筆:師 石井小浪) 佐藤典子
ミュージアム ワークショップの報告「野原で大きな絵を描こう」 守屋行彬
パフォーマンスに現れた創造の新しい形 Art Evolution Network 1:1
「DORT」小沢恵美子(パフォーマー) 設計:二瓶龍彦 宮地真護
鵜飼 哲にきく(プログラムより) インタビュー 二瓶龍彦
突然、後悔におちいってしまった時は ・・・ 相川慶子
描いて「見る」、私のダンス鑑賞法、それが「ダンスウインド」である 倉嶋正彦
<トピックス>
居上紗笈ダンス・キャラバン
FREE PACKAGE Vol.20 参加 Mix Nuts「ひたひたと」振付:馬場ひかり
アサヒ・アート。フェスティバル2003 参加事業シンポジウム「社会とアート」第2回
「破壊するアート」澤登恭子(美術家) 丹野賢一(パフォーマー) 足立智美(音楽家)
マーク・ミュラー Marc Muller の作品
メール通信 or ちょっと気になるチラシの言葉
10万年前の氷が弾ける音」からのメッセージ:ヒグマ春夫
個展を前にして:辻 忍
<まだ見ぬ舞踏への期待> 吸い間7:正朔
ほか
編集後記:居上紗笈
表紙絵:東上藤子 表紙裏写真:Cristian ROGER 裏表紙:Dance Wind 倉嶋正彦
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ダンス、身体と他ジャンルと社会を結ぶ 第3号
ニュース「プレクサス」Dance News [ PLEXUS } No.3 2004年冬発行
<内容>
アントナン・アルトー [ 呼吸・脊柱・気の流れ ] 及川廣信(身体理論研究家 / アルトー館主宰)
痛みと身体 吉田 裕(早稲田大学教授)
世界の縮図のなかでの演劇の可能性~東京国際演劇祭における中東3劇団を巡って~ 二瓶龍彦(演出家)
< J という場所>のハイナー・ミュラー 内野 儀(東京大学大学院助教授 / 演劇評論
[ in / out - there ] 覚書 清水唯史(演出家・CUATRO GATOS代表)
転換点の中の舞踏 ー 田中泯の現在 吉田悠樹彦(舞踊学 / 慶應義塾大学大学院生)
状況に遊ぶ伊藤キム 荒谷大輔(舞踊評論 / 東京大学大学院生)
レポートエッセイ ~花は流れて時は固まる~黒田育世(BATIK) 相川理奈(エッセイスト)
「動物少年」<創造の原風景> 安藤栄作(彫刻家)
脈絡もなくシネスティックに - - - ヒグマ春夫(アーティスト)
吉村弘のサウンド・ワークショップ「音の風景、音の効用」を振り返って 柴田百合子(いわき市立美術館学芸主任)
アベ エム アリア Abe"M"ARIA ダンスセラピー<自分のために自傷して激しく踊る>
カンゾウ カホ ヌイグルミ展 <優しさとクールな知性>
居上紗芽SAGA「羽衣」 初々しい硬質の輝きー気の流れ 波と戯れる新米天女
新人紹介:立花あさみ「ボトルの中、出口のふち」 渡辺紫峰(アーティスト)
正朔(舞踏):廃人倶楽部 吸い間 <その日、そこに原初の光があった>
2004年賀状作品(中尾英文) / 作品に寄せて(辻 忍)
お便りより<ジャン・ヌーベルについて> ダンジュ直子(通訳、翻訳家)
美容師からのコミュニケーション(1) 山内政人(ヘア・アーティスト)
医療の地域ネットワーク~地域の皆様が安心して療養生活ができるために~ 福永和彦(診察情報管理士)
文化審議会文化政策部会の提言 <今後の舞台芸術創造活動の支援方策について>を読んで 山野博大(舞踊評論家)
<レポート>*芸団協セミナー<芸術文化と制度改革> 制度が変わる?!文化芸術をめぐって、今、何が進行しているのか
*広瀬隆講演会「アメリカの世界戦略&藤田祐幸「劣化ウラン弾の恐怖と自衛隊派遣」
<インフォーメーション>
*岩名雅紀監督・脚本 劇映画「朱霊たち」
*フォトジャーナリズム月刊誌 "DAYS JAPAN" 創刊
灰野敬二「さすらい」ー 最近のヴォーカルはちょっとスゴイ!
編集後記:居上紗笈
表紙CG:倉嶋正彦ドローイング「Dance Wind No.5」より
裏表紙:安藤栄作「牛道雲」
表紙内側:加藤 啓(絵と詩)
裏表紙内側:笠井爾示写真 New Wave Collaboration 1 より
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